大河ドラマ『真田丸』第 1回「船出」あらすじ&解説
<60分拡大版>2016年1月10日放送分
あらすじ(ネタばれ注意!)
甲斐(山梨県)の戦国大名・武田信玄は信濃(長野県)・駿河(静岡県中部)と上野(群馬県)の一部に勢力を広げていた。
しかし、信玄の死後、武田勝頼(演:平岳大)に代が替わってからは織田信長(演:吉田鋼太郎)や徳川家康(演:内野聖陽)に敗れていく。
天正10年(1582年)2月、武田軍は信濃の諏訪にある上原城に集まり、織田の侵攻への対策が話し合われる。
勝頼の義弟である木曽義昌(演:石井愃一)は西の織田への備えであったが、織田に寝返っていた。
相次ぐ寝返りもあり、穴山梅雪(演:榎木孝明)や真田昌幸(演:草刈正雄)の勧めで、勝頼は甲斐の新府城に戻ることを決める。
その頃、昌幸の次男・源次郎信繁(幸村、演:堺雅人)は危険を冒して南の徳川の様子を探りに行き、兄・源三郎信幸(演:大泉洋)から叱責を受けていた。
信幸は昌幸も南を気にしていたことを思い、新府城にもどった昌幸に相談する。
しばらくして、敵に内通していた穴山梅雪が徳川勢を武田領に引き入れたとの知らせが入る。
昌幸は勝頼に自分の城である岩櫃城に来るように進言する。
勝頼も一度は岩櫃行きを決断し、昌幸を岩櫃城に先行させた。
しかし、小山田信茂(演:温水洋一)らは、真田に疑念ありと言い、信茂の城である岩殿城に入るべきと方針を転換させる。
新府城に残っていた信繁と信幸のところに勝頼が現れ、真田家の人々を武田の人質としての任から解くと伝えた。
3月になり、勝頼は岩殿城に向かうが、到着前になって小山田信茂が織田方に付いてしまう。
信繁の姉・松(演:木村佳乃)の夫・小山田茂誠(演:高木渉)は、道を塞いで涙ながらに勝頼に戻るように通告する。
新府城を燃やしてしまっていた勝頼は行き場を失ってしまった。
信繁たち真田家の面々も新府城を出て、昌幸のいる岩櫃城へ向かっていた。
だが、警護の兵は少なく百姓たちが襲い掛かる。
解説
穴山梅雪(あなやまばいせつ)
穴山信君ともいいます。
武田信玄の姉の子で、信玄の娘を妻としていました。
武田が駿河を取ってからは駿河に拠点を置いていましたが、徳川家康を通じて織田方に寝返りました。
小山田信茂(おやまだのぶしげ)
武田家の縁戚です。
織田信長が迫る中、最後の最後で武田勝頼を裏切りました。
新府城(しんぷじょう)
山梨県韮崎市にあった城です。
1581年に武田勝頼が築き、翌年にそれまでの本拠地だった甲府の躑躅ヶ崎館から移りました。
真田昌幸が普請を行なったともされています。
岩櫃城(いわびつじょう)
群馬県にあった真田家の城です。
真田昌幸の父・幸綱が手に入れ、真田氏が城主となっていました。
真田三代の軌跡 真田幸綱(一徳斎幸隆)・真田昌幸・真田信繁(幸村)・真田信之(信幸) その1(大河ドラマ『真田丸』の時代背景と基礎知識)